薬剤師雑談

「おくすり手帳」にこだわりのある患者さん

薬剤師の雑談シリーズです。


患者さんがこだわるポイントはそれぞれですが、面白いなぁと思うのが「おくすり手帳」です。

本日はおくすり手帳にこだわりのある患者さんの思い出をご紹介します。


どこの薬局で働いても必ずいるのが「自分でシールを貼りたい」患者さん。検査値やその日のお会計をメモするスペースを空けたい、キレイに貼りたい、など理由は様々です。

薬剤師も性格は様々なので、貼り方が雑だったり、うっかり1ページ飛ばして貼ってしまったりということもままあるもの。

それが許せない!という方もいらっしゃるのでしょうね。

 

以前、『シールは自分で貼りたい方』と注意書きのあるお爺ちゃんに投薬した時のこと。

お話している間にその事をすっかり忘れて、話しながら私がシールを貼ろうとしてしまって、、、その瞬間お爺ちゃんの顔がこわばり、

「ダメーーーーー!!」

と叫ばれたことがありました。

貼る直前で寸止めとなり、お爺ちゃんは自分で貼ることが出来たのですが。

なぜ自分で貼りたいのか聞いてみると、手帳の罫線に沿ってはみ出さないように貼りたいんだとか。

と言いながらシールを貼ろうとしているお爺ちゃんの手はプルプルと震え、罫線通りに貼れるのかとハラハラしながら見守ってしまいました。


薬局でお渡しするおくすり手帳は、薬局オリジナルのものもあれば、医療用品メーカーのものもあり、多種多様、見た目もオシャレになってきました。

子ども用のおくすり手帳は人気のキャラクターものも多く、とても可愛いです。

そんな中、患者さんのこだわりのオリジナルおくすり手帳もあり、驚くことがあります。

エクセルなどで自作している方、ブランドもののシステム手帳で代用している方。

一番驚いたのは…

併用薬は?とうかがうと、「そうだ、おくすり手帳持って来てます」とおもむろに鞄から取り出したのはなんと、ご朱印帳。

目の前でびろーーんと蛇腹を広げて「これを飲んでます」と。

 

いろんなおくすり手帳があるものです。


おくすり手帳の表紙を見ると

「◯◯病院  NO.2  2018.4〜」

などと書いてあることがあります。

読んだ通り、◯◯病院の記録を貼っている手帳の2冊目、2018.4からの記録ということなのですが、こういう方は何冊も手帳を持っており、通っている病院ごとに手帳を使い分けています。

おくすり手帳の本来の意義は、医療機関で処方重複や、併用出来ない薬、残薬などをチェックするためのツールなので、一冊に全ての記録をまとめないと機能しないのですが。。。

こういった方は、自分自身がどこで何を貰っているか整理するために活用しているので、一冊にまとめて欲しいとお願いしても渋ることが結構あります。

こんなやり取りがあることも。。。

薬剤師
では、持っている手帳を全部持参していただけますか?
患者さん
荷物になるからイヤです
薬剤師
では現在服用されているお薬を教えていただけますか?
患者さん
覚えてないです

こういった患者さんほど質問するんです。

患者さん
今飲んでいる他の薬との飲み合わせは大丈夫ですか?

おくすり手帳といえば、これはこだわりとは関係ないですが、「おつかいパパ」は間違えて母子手帳を出すケースが多いです。

お子様の場合は、保険証の他、医療証の提示を求められたり、体重は何キロか、普段粉薬はどうやって飲ませているか、など薬剤師が確認する項目も多いです。

最近はそういった普段の様子などにもスラスラ答えられるパパも増えてきました。頼もしい時代ですね。

それだけに、処方箋と病院ポーチだけ託されてやってきた「おつかいパパ」は初々しさもありすぐに分かります。母子手帳とおくすり手帳の違いくらいは分かっていてくださいね!

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