薬剤師雑談

病院薬剤師なら痺れに強くなきゃ

薬剤師の雑談シリーズです。


本日は、病院で薬剤師をしていた時の話です。

 

薬剤師の大切な仕事の1つが服薬管理指導です。

薬剤師の投薬や服薬指導のスタイルは、勤務先や店舗によって様々だと思います。

病院であれば、各病棟で指導を実施する事が多いと思います。病室で服薬指導を行うケースが一番多いと思われますが、時には談話室、場合によってはナースステーションで、なんてこともあります。

薬局であれば、待合室や投薬台でなど、そのシチュエーションは様々だと思います。

 

そして、どこで投薬や服薬指導をするかによって、指導中の薬剤師の姿勢(体勢)も変わってきます。

私が病院薬剤師をしていた時は、多くの場合は患者さんの病室でベッドサイドで行うことが多かったです。

ベッドサイドで行う場合は、どんな姿勢で服薬指導をするかというと…

 

私は、コミュニケーションの勉強会で聞いた「一番患者から親しみやすい目線はどこか」という講演を参考にしていました。

(私が勤務していた病院では、薬剤師の必須な能力としてコミュニケーション能力が挙げられるため、勉強会がよく開かれていました。)

この目線については諸説あるようですが、「患者の目線と同じ高さ」で話すのが1番良いという内容でした。

 

そしてこの講演を聞いた後から、私のベッドサイドでの服薬指導は、患者に目線を合わせる事ができるよう「しゃがんだ体勢」で行うようになりました。

時には患者さんの方から「どうぞ座ってください」なんて言っていただき、椅子に座らせてもらったり、ベッドに並んで座ったりすることもあるが、大抵の場合はベッドの高さを考慮して相手の目線までしゃがんでいました。

患者さんによって指導時間に多少の違いがあるにしても、長くても10-15分程度で指導が終わる事が多かったので、最初はあまり気になっていなかったのですが…

そう、この体勢、ずっと続けていると、足が痺れてくるんです。

 

例えば、がん患者さんの化学療法の初回導入であったり、インスリン導入の糖尿病患者さんへのインスリン指導は、必要な時間が長い。とにかく長い。

話すべき内容が多い事も長くなる原因ですが、患者さんが大きな不安を感じているケースが多いため、不安を少しでも取り除けるようにとことん付き合うようにしていました。

癌やインスリン導入など、大きな真実を突きつけられた後の患者さんは動揺していて、普段より格段に理解力が落ちているので、何度も何度も説明することがほとんどでした。

必要な内容を全部説明した後に、また最初から説明することもありましたし、カレンダーを持ち出して化学療法のスケジュールを説明したり、製薬会社が作るパンフレット(かなりかみ砕いて、簡易的な表現にしてくれている)の力を借りて、より分かりやすい表現で説明したりもしていました。

 

そんなとき、いつもの癖で、ベッドサイドにしゃがんでしまった時なんかはもう大変。

まだまだ話の入り口なのに、足がビリビリビリビリ。

話しながらなんとか足先に血液を送っても、また5分後にはビリビリ…

終わった頃には歩く事もままならない!でも患者さんの前でよろけるわけにもいかない!ってことでなんとか気力で退室して、廊下で少し休むなんてこともありました。

今でも、患者さんに寄り添ってあげたいという気持ちと、痺れた足をなんとかしたい気持ちが、いつもせめぎあっていたことを思い出します。

同じような体験をされている薬剤師さんもいるんじゃないでしょうか。

結局、私は病院勤務の間、ずっと痺れを我慢する方法で頑張っていました(笑)

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